くもんが毎年発表している「くもんのすいせん図書」
乳児から小学生まで難易度別におすすめの絵本・図書がまとめられています。
3歳までに1万冊読み聞かせたい絵本。大人は選ぶだけでも大変ですよね。図書館で眺めて選ぶ体験も大切ですが、手軽に一覧表に沿って選ぶのもおすすめです。
くもんすいせん図書とは。なぜおすすめなのか
くもんが毎年発表している推薦図書。0歳から中学生以上と、難易度別に計650冊。
子供たちに人気が高く、優れた内容の本から選ばれているため、必ずしも「親が読ませたい本」をまとめたわけではありません。実際に推薦図書を手に取ってみると、子供の反応がとてもいいだけでなく、親まで感動してしまう本まで。
(※くもんすいせん図書の一覧表はくもん公式HPで印刷できます。)
親一人で選ぶと好みが偏りがち
自分で絵本を選ぶと、好きなものばかり手に取ってしまいませんか?
好きなんだからいいじゃない!と思うかもしれませんが、パッと見て好みではないなと思っても、じっくり読んでみると深い味わいや発見があることも。
絵本選びが面倒ではなくなる
子供と本屋さんや図書館に行くと、なかなかゆっくり選べない…ということありませんか?
特に1歳・2歳など動きが活発な乳児と一緒だと大変ですよね。
おすすめ絵本があると、くもん推薦図書一覧表に沿って機械的に選択できるので、時短になります。
もちろん、子供と一緒にたくさんの絵本を眺めるという体験もとても大切。絵本選びにつかれてしまって、なかなか絵本を読めていないという方は、ぜひくもん推薦図書一覧表に沿って読んでみてください。
達成感がある
スタンプラリーのように読んだ本を塗りつぶしていくと、とっても達成感があります。お子さんと一緒に楽しんでみてください。
たくさんの絵本を読める
3歳までに絵本1万冊、くもんも掲げている読み聞かせの勧め。
同じ絵本を10回読んだら10冊とカウントして良いそうですが、それでもたくさんの絵本を読まないとなかなか1万冊まで達成するのは難しい。
0歳から3歳くらいまでにおすすめの【5A】と【4A】だけでも100冊ありますので、数多くの絵本が読めます。
くもんすいせん図書一覧&感想
くもんすいせん図書の一覧表はくもん公式HPで印刷できます。
読んだ本をスタンプラリーのように塗りつぶしていくと達成感があって面白い。文字は小さいですが、ぜひ印刷して手元においておくことをおすすめします。
くもんすいせん図書は難易度別に13段階に分かれています。
5Aは0歳・1歳、4Aは1歳・2歳、3A~2Aは幼児、A~Cは低学年、D~Fは高学年、G~ I は中学以上がおおよその目安。
絵本や本を選ぶとき、題名だけでは年齢に合っているかわかりませんよね。一言で「絵本」と言っても、短い短文が続く0歳向けのものから数十ページもあるものまで様々。
年齢別に分かれていると、自分の選びたい絵本が一目瞭然です。
一覧表に沿って、選ぶもよし。好みのものから読むのも良し。
この先は、くもん推薦図書を一覧で紹介します。読んだ本には感想を添えて。
くもん推薦図書は現在進行形で読み進めておりますので、徐々に感想を追記させていただきます。
特におすすめの絵本
これまで読んだくもん推薦図書の中で特におすすめしたい絵本をピックアップしてご紹介します。
0歳~おすすめの絵本
じゃあじゃあびりびり

ファーストブックとして長年人気を誇ります。はっきりした色遣いの絵で赤ちゃんも認識しやすい。「みず じゃあじゃあ」や「じどうしゃ ぶーぶー」といった短く赤ちゃんが聴いていて面白い響きの言葉が登場します。
「じゃあじゃあびりびり」のすごいところは0歳で終わらないこと。言葉が出始めた1歳過ぎから、「じゃあじゃあびりびり」を読み聞かせていると子供が一緒に読んでくれるようになります。
また、もう少し大きくなると今度は文字を読む第一段階に。
幼児期になると、もう少し難しい内容の絵本を読むようになりますが、「じゃあじゃあびりびり」のように文字数が少ない絵本は文字を覚えるのにもってこい。0歳から読んでいる絵本は子供にとっても特別な思いいれがあるはず。ぜひ長く子供と親しんでほしい絵本です。
詳しくは「じゃあじゃあびりびり」がファーストブックとして愛される理由にまとめています。
もこもこもこ

お話し会でもよく登場する人気の絵本。不思議な絵本。
大人は「これが面白いのかな?」と少し疑問に思うかもしれません。不思議と、子供の感性をくすぐってくれます。
かおかおどんなかお

楽しい顔、悲しい顔、怒った顔、様々な顔が登場。読み手が抑揚をつけて読みやすい絵本。
1ページごとに大きな顔の絵が描かれているので、0歳でも親しみやすいはず。「怒った顔」「楽しい顔」色々な顔をまねっこしてもおもしろい。
1歳~おすすめの絵本
かぞえてみよう

知育的要素が強い絵本。文字はありません。1~12まで各ページに田舎の情景が描かれています。
ストーリーはないので、図鑑のようにも楽しめる。はじめは親が指を添えて数えてみて、大きくなったら子供と一緒に数えてみよう。1歳から長く楽しめる絵本。
著者は、画家として有名な安野光雅さん。2020年に亡くなりました。
きんぎょがにげた

「きんぎょがにげた どこ?」隠れた金魚を子供と一緒に探します。0歳の頃はお母さんんが見つけて、大きくなると自分で「ここ!」と教えてくれるように。
どうすればいいのかな?

パンツを頭にかぶってしまったり、帽子を足に履いてしまったり、あれ?何か違う。くすっと笑えるほっこり絵本。
いろいろたまご

台所育児に向けて。卵焼き、目玉焼き、ゆで卵など。この絵本を読んだら、一緒に作ってみたい。
卵って台所育児にピッタリです。同じ見た目なのに、生卵とゆで卵では中身が違う。感触もそれぞれ。
おふろでちゃぷちゃぷ

松谷みよ子さんの絵本。なかなかお風呂に入りたがらない時にどうぞ。
はるにれ

ここから4A(1歳から3歳頃)です。
「はるにれ」は、写真だけの絵本。文字はありません。最初から最後まで1本の木が写されています。四季折々、時間も様々、広い野原にぽつんと立った1本の大きな木。
文字のない絵本はストーリーをつけてよんでみることもありますが、この絵本はただ眺めてほしい。感じるものがあるはずです。
大人にもおすすめしたい1冊。
あいうえおの本

「あ」から50音順に見開き1ページでその文字に関する絵が描かれています。
「蚊取り線香」「おめん」「ケン玉」「へのへのもへじ」など日本の昔懐かしいものばかり。大きく描かれた1文字を囲む繊細な模様をよくみてみると、そこにもそのページの文字に関する小さなものたちが…!
末尾に答えが載っていますが、大人でも探すのが難しいくらい。幅広い年齢におすすめしたい絵本。
ねずみくんのチョッキ

ロングセラーの絵本。自分が小さいころに読んだという方も多いのではないでしょうか。
お母さんにもらった大切なチョッキ、大きな動物さんたちが「ちょっと貸して」と。チョッキはどうなってしまうのでしょう。
ねずみ君の表情に注目すると、ねずみくんの気持ちがよく伝わります。
なつのあさ

ある夏のあさ、男の子が自転車にのって大好きな汽車を見に行くストーリー。
短い言葉、でも、とても美しく心に響く言葉が綴られています。
文と絵がとても素晴らしく、ほっこりとする絵本。きっと子供の心にも何か響いているはず。
2歳からおすすめの絵本
わにさんどきってゃいしゃさんどきっ

歯の治療をするのが怖いワニさんと、ワニさんの治療をするのが怖い歯医者さん。
「どきっ」「どうしよう…」「こわいなぁ」と違う事を意図しているけど、お互い同じ言葉を考えています。
最初から最後まで同じセリフが2回繰り返されます。ワニさんと歯医者さん、それぞれの気持ちを考えながら読むと面白い。
くもん推薦図書のススメ
子供の学びについて多くの情報を持っているであろう公文。
その公文が進める絵本ですから、間違いのない絵本ですね。この「くもんすいせん図書」は必ずしも大人が読ませたい絵本ではなく、子供たちに人気であり、かつ内容的にも優れているものを選んだとのことですが、実際に読んでみると素晴らしい絵本ばかり。
今までの自分だったら選ばなかったであろう絵本も多く含まれていました。
絵本選びに苦戦しているという方にはぜひ参考にすることをおすすめいたします。